2024.9.27
【 煎り大豆 】って?
豆一筋40年の店主が解説
2024.9.27
【 煎り大豆 】って?
豆一筋40年の店主が解説
煎り大豆って?
節分でも馴染み深い煎り大豆
ご存知の方も多いかもしれませんが
甘納豆専門店のかわむらの店主が
煎り大豆について少しばかり
解説・紹介をしたいと思います。
節分には煎り豆
節分では煎り大豆などの
煎った豆を使うことが多いです。
その起源をさかのぼると
宮中行事の「追儺(ついな)」に
行き着きます。
追儺は大晦日に邪気や悪鬼を
追い払うために中国より伝来した
宮中行事です。
古来では、天災を含む多くの災難は
鬼がもたらすものと考えられていました。
そのため、民間でも立春前の節分に
五穀 (米・麦・ひえ・あわ・豆)の中でも
とりわけ大粒の豆が
鬼払いに用いられることとなりました。
また、豆は「魔(マ)を滅(メ)する」という
語呂合わせの面からも最適とされました。
加えて、鬼を射(イ)ることから
煎(イ)り豆を用いて鬼払いするという
語呂にもかかっているようです。
何気なくお寺やご自宅で撒いていた煎り豆には
このような歴史が隠されていたのです。
大豆のすすめ
大豆はご存知の通り
栄養価が豊富で100gあたり
35gものタンパク質を含んでいます。
この含有量は肉にも匹敵することから
「畑の肉」と称されるようになったのです。
また、女性のホルモンバランスの不調を
整えてくれるイソフラボン
老化対策や生活習慣病の予防に役立つ
抗酸化物質の大豆サポニンも含まれています。
そのままで食べると味気ない大豆ですが
熱を加えて煎り大豆にすることで
香ばしく魅力的な料理に変化します。
栄養価も高いのでお子様のおやつにも
もってこいです。
煎り大豆を
上手く作るレシピ
ご家庭で煎り大豆を作るとどうしても
食べれないほど硬くなりすぎてしまいます。
この問題点を解決するための
甘納豆屋ならではのレシピと解説を
ご紹介したいと思います。
上手く煎るには、上手く煮る
煎り大豆を作る際に
多くの方が見落としてしまうのは
煮る工程が意外と重要という事です。
豆を煮て芯まで火を通すと
家庭用オーブンでも柔らかい
煎り大豆を作ることができます。
甘納豆かわむらでは豆を煮る際に
2回に分けて丁寧に煮ます。
そうすることで豆のアクを除去でき
柔らかく煮ることができます。
材料 / 料理時間
・材料 ・・・ 青、黄、黒大豆を100gづつ
・料理時間 ・・・ 約9時間
※ 水で戻す作業は含めない
手順 ①
事前に三色の大豆を水につけて
戻しておきます。
16時間ほど置いておきましょう。
手順 ②
【 手順 ① 】で水に戻した豆に注水します。
軽く汚れやゴミを落とす程度で
手揉み洗いなどする必要はありません。
手順 ③
煮炊きの最中に
豆が動いてしまうことを
【 豆が踊る / 動揺する 】
と表現します。
この豆の動揺を抑えるために
必ずカゴと落とし蓋を使い
豆を固定することが重要です。
手順 ④
【 1回目 】
強火で20分ほど煮ます。
その後、アクが出てきたら
丁寧に取り除きます。
アクを取り除いたら、
水を足して弱火で30分ほど
じっくりと煮ていきます。
手順 ⑤
1回目の煮炊きが終わった後
鍋に注水します。
この際、水が直接豆に当たらないように
カゴと鍋の間に注水しましょう。
手順 ⑥
【 2回目 】
2回目の煮炊きをする際には
あらかじめ沸騰したお湯を使います。
そのお湯に豆をカゴごと入れ
沸騰するまで加熱します。
沸騰したら弱火で30分かけて
じっくりと煮てゆきます。
煮る作業が終わると1回目と同様
豆に直接当たらないように
慎重に注水してゆきます。
手順 ⑦
2回目の煮炊き終了後
仕上がりを手で潰してみたり
竹串を通してみたりして
柔らかさを確かめます。
芯が残らないような炊き具合が
ベストな状態です。
炊き上がりが良いようであれば
お湯を切らずに10分ほど蒸らします。
その後、注水し水を切ります。
手順 ⑧
水が切れる容器に煮豆をあけ
3~6時間ほど十分に水を切ります。
※ 季節によって水切りの時間は変化します。
その後、家庭用オーブンを使い
120°で2時間かけて
ゆっくりとローストします。
フライパンでの火の調整は難しいため
オーブンでローストすることを
おすすめします。
火の通り方はご家庭のオーブンの
出力によって異なります。
理想の火加減を探り独自のレシピを
作ってみてください。
甘納豆かわむら
煎り大豆
甘納豆かわむらでは豆の専門店である
強みを活かして独自の煎り大豆を
販売しております。
またメインの商品である
甘納豆についても並々ならぬ
こだわりがございます。
三色煎り大豆
甘納豆かわむらの煎り大豆を
ご紹介いたします。
当店の煎り大豆は
大豆、青大豆、黒大豆の3種類の豆を
使用しております。
単調になりがちな煎り大豆をカラフルに
そして華やかに仕立てております。
加えて専門のロースタリーと提携することで
最良の火加減で焙煎をしております。
ともすると歯が立たないほど
固くなってしまう煎り大豆ですが
絶妙な塩梅で焙煎することで
食べやすく香ばしい仕上がりに
調整しております。
豊かな大地の恵みと
素材への敬意
これらが揃って初めて
成立する食の宝玉でございます。
お子様のおやつに
お酒のお供にお使いください。
【 価格 】
¥390
ご購入はこちら
素材へのこだわり
【 甘納豆の常識を打ち壊す 】
よくこのようなご紹介のお言葉を
頂戴することがございます。
そのお言葉はまさに的を得ており
従来の甘納豆は甘すぎるという反省から
当店の歩みはスタートしております。
砂糖の使いすぎは素材の味をぼかしてしまい
豆本来の魅力を伝えることができません。
甘さは控えめ、素材の味を前面に
これを金科玉条としております。
上質な素材を全国各地から選りすぐり
できるだけ砂糖を塗すことなく
しかして甘納豆たるように仕上げる。
このように心がけて参りました。
加えて、見栄えをよく取り繕うために
漂白剤、着色料などを使用することは
ございません。
また、独自製法の研究により
保存料の使用も避けることに成功しております。
全ては素材の良さを保ち
そのままをお客様に味わってもらうため。
私たちの素材に対する果て無きこだわりです。
最後に
甘納豆かわむらでは甘納豆をメインに
様々な和菓子を取り扱っております。
オンラインストアでは
おやつとして人気の袋菓子から
普段使いできるコンポートや
豆蜜などのシロップ
大切な人にお渡しできる
ギフトボックスまで幅広く取り扱っております。
季節限定の商品も数多く販売しており
サイトをご覧になる度に新たな発見がある
商品作りを心がけております。
また甘納豆かわむらでは冠婚葬祭やイベント向けの
大口注文を承っております。
大口の注文の場合は
以下のアドレスに
2週間以上前から
お問い合わせいただけますと
細かなご要望にスムーズな
ご対応をする事ができます。
専用メールアドレス
shop@mame-kawamura.com